2004年のニューズウィーク誌に掲載された展覧会の記事

By IAATE-NY, 2009/09/14 00:23

「ヒマラヤ論争」

ニューズウィーク・インターナショナルより

2004年3月14日刊 By Vibhuti Patel

ニューヨークのルーベン美術館での新しい展覧会「聖地チベットー 天空の至宝ー」展があつい政治的論争に火をつけた。チベット難民たちは展示されている物品は「チベット人から盗まれた伝統的遺産」と指摘し、チベット支援団体はwww.rubinmuseum.orgを立ち上げ、中国が「攻撃的に扱う文化」を使い、ルーベン美術館が中国のイメージアップやチベットのツーリズムの宣伝に使うことを「援助する」決断をしたことを非難している。

問題点は、ポタラ宮、ノルブリンカ夏の離宮やチベット博物館などのチベットの最高峰の美術館から100以上の至宝が、チベットを圧政的に支配している中国当局の手により、取り除かれ、海外に送られたことだ。「ルーベン美術館は彼らが生き残るために、私たちの闘争のど真ん中に足を踏み入れたのです」Students for a Free Tibet理事長のラドン・テトン氏は言う。

学芸員のキャロン・スミス氏は「これらの作品は法的な意味合いでの「盗品」ではありません、私たちの政府は中国がチベットの一部だと認めています」だが、彼女は「ルーベン美術館は中国に反目していませんが、ヒマラヤ美術の美術館として私たちは明らかにチベットを支援しています」。かつて展示されたことのない、絵画、彫刻、印など物品は、この上なく見事につくられている。

ほとんどの作品は9世紀から20世紀初頭の値段がつけようのないくらい高価で、素晴らしい骨董品であり、そのうちのいくつかは象牙、ホラ貝、ターコイズ、珊瑚やその他(絹の切れ端から縫い上げられた布地が幾筋かに分けられていて、それが緻密な絵になっているもの)など、珍しい素材や今では使われていない技術でつくられている。しかし活動家はこれらを見る感動は、美術品の出所によって汚された、と指摘している。

「人々がこれらの物品を見るのは価値のあることです。」

チベット学者であるロバート・サーマン教授は言う。

「しかし、チベットを植民地化している人々といっしょに仕事をするには時期尚早だ。(ルーベン美術館の創設者)ドン・ルーベンはこの美術品の美しさを好いているが、トレブリンカ(*ナチスドイツがポーランドのユダヤ人を絶滅させるためにつくった強制収容所)のユダヤ人の住む村からヒトラーが美しい美術品をあなたに送っているようなものだ。」

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