九州における「聖地チベット展」 訪問者の感想
この記事は、本年4月に九州で行われた『聖地チベット展』をご覧になった方の文章です。
ご本人の許可を得て、ここに転載させて頂きます。
椎名誠チベット講演報告から跳ぶ話
2009年04月26日00:58
椎名誠さん講演「チベットの青い空−カイラス巡礼記」が九州国立博物館であった。現在開催している「聖地チベット」展の関連イベントのひとつ。
中国当局側の中華文物交流協会、中国チベット文化保護発展協会などが主催者に名を連ねているこの「聖地チベット」展。演題が「チベットの青い空−カイラス巡礼記」という無難なものであったので、椎名さんがチベット問題に言及するのかどうか注目していた。
わしは、完璧に椎名さんという人を見直した。
講演の冒頭、
このチベット展の講演に自分は相応しくない。もっと相応しい専門の先生方がいるはず・・だけど人集まらないか?
でも、ここに展示してあるポタラの至宝、元は誰のもので、どうゆう経路でここに来たのかも考えてもらいたい。
と、思いっきり中国批判を匂わせて始まった。
おっかあ(奥さん)の渡辺一枝さんに引かれて行ったのが、カイラス巡礼だという。40日以上も女房とチベットを旅したというと、友人は皆「お前は偉い男だ」と褒めてくれたらしい。しんどかったらいい。何せ、一枝さんは通常2泊3日以上のカイラス一周を1日でコルラするほどの猛者である。チベットに関しては一枝さんの方が一枚も二枚も上手である。
一枝さんは現在チベットで野生のヤクの写真を撮りにいっているとのこと。
中ほどは、中国の強烈糞尿譚など面白いながら脈絡のない話が続いた。この脈絡の無さは、なんとなく椎名さんの力が入っていないように思えて、深読みすれば意図的な臭いを感じたのだ。
後半、突然、中国のチベット侵略の悪行、同化政策批となった。時間通りという感じ。
その時、椎名さんがチラリと舞台の袖を見たので、ひょっとしたら主催者が慌ててNGのサインか何かが出たのかも知れない。
しかし、それからますます中国批判は激しさを増して、気炎万丈となって終わったのだ。
だから、なかなか良い講演会であった。
質問で「チベットは中国に侵略されたが、日本の場合大丈夫か?」というのがあった。
答えは「SF『ひとつ目の女』を読んで下さい」であった。
中国(らしき国)に侵略されて同化政策を受ける日本の近未来のSFだそうだ。怖い話だ。
…… 転載ここまで……